manifesto

IZIDOA discと自分のレーベルに名前をつけたのですが、フィリップ・K・ディックの、かの有名な「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」に登場するイジドアからとりました。単に最も好きな登場人物と言う事もありますが、キップル(全てを覆い尽くし、なんの意味もない、空虚なモノにしていってしまう物質?の事をさす、ディックの造語)にまみれて、特殊扱いされても誠実に情を持って生きているイジドアに、その風景に、霊感を感じ刺激される所があり、拝借しました。

音楽について。

昨夜ヒロシワタナベさんのライブを聴きに行きました。昨夜の演奏は、私にとって大切な感覚である、「時を超える」感覚を感じる事が出来た、『音楽』でした。「時を超える」と言うのは、全く私の体験から言っている事ですが、伝わりにくいかもしれないです。説明してみますが、それは言ってみれば『時が過ぎて行く』とか、『過去や未来』と言う時間の流れの根底に、ずっと変わらずにある「別の層の時間」を感じる、と言う意味での「時を超える」です。

これを初めて感じたのはMODEL500のライブの時でした。強烈な体験なので忘れません。そして、今、私にとっての音楽の意味はその感覚を感じる事、です。夢の様な話ですね。

私は音楽を文化と捉えている訳ではないのです。私の音楽のスタートは、クラシック音楽を訓練の様に学び、音に対する「感情」を表現する事のみに集中する、と言う、ちょっと特殊な状況が始まりでした。そう言う風に育って来たので、カルチャーとしての音楽と言う捉え方はしません。何年代の音楽、と言う捉え方もしません。

なので、『次はどういう音楽が新しいか』『こういう感じで音を出すのは刺激的だ』『この文化とこの文化を融合させたら凄い事になる』という考えから音楽を作ったり捉えたり感じたりはしません。できないだけです。私が音楽を感じるのはむしろ、音楽以外の事からだったりします。イメージが1番大切です。

「新しさ」は既にキップルにまみれていると思います。私は音楽を通して、流れを感じて深く沈み込みたいと言う願望があります。その沈み込んだ先には、先ほど言った「ずっと変わらずにある時間」があると感じているのです。もしかすると、音楽の原点はそこにあったのではないかと憧れたりもします。とても原始的な段階において。そして、私は、ホアン・アトキンスの音楽に、メビウスの絵に、デリックのkaotic harmoney に、ディックの「ジョンの世界」にそれらを感じているのです。

手法は、いまや器用であればなんでも出来ると思います。ニューウェーブ風に、テクノ風に、現代音楽風に、室内楽風に、フランス音楽風に、民族風に、ノイズ風に、サンプリングで、ポップに、ブラックに、ホワイトに、イエローに、、既にサンプルがあふれています。表し方はなんでも良いのですが、私は「時を超える」感覚を求めています。それは夢を見させるからではなく、大友良英さんが言う様に「現実を生き抜く力」が含まれているからだと思っています。

と言う事で、その憧れの音楽を『BIO MUSIC』と名付け、"Night of the Vision"のライナーに書き込んであります。

私もこれから、ギャビン・ブライヤーズの"Jesus' Blood Never Failed Me Yet"の様な、Kid Koalaの「moon river」のプレイの様な、美しい音楽の表し方、、Joni Mitchellに永遠に詰まっている美しい手法、色々な手法を通じて追い求めて行きたいと思います。

IZIDOA disc マニフェストでした。

Comments

1 Response to "manifesto"

頑固親父 さんのコメント... 火曜日, 01 11月, 2011

アルバムを擦り切れるほど聴きました。
レコードじゃないから擦り切れはしないけど・・・

1960年代生まれの感想としては前作と違う方向で例えると「EL&P」とか「ピンクフロイド」のように一枚全体で構成されたアルバム。早速、i-podにいれ車で流している。※シャッフルだけど。

このアルバムをライヴで聴きたいな~。

Original Works


Night of the Vision

Night of the Vision
MINGUSS 3rd original album

"Night of the Vision"
♪♪



produced by
HIROSHI WATANABE a.k.a Kaito


"The music is as beautiful and elegant as the originator herself!"
—— Manuel Göttsching


OTHER COMMENT



1.Night of the Vision
2.Highway Mood
3.Ultramarine Sphere
4.Horizontale
5.shower room
6.ready to future
7.Mfuwe
8.cocotte

2011 IZIDOA disc

2100 jp yen(tax in)

ABOUT

ABOUT
MINGUSSは小西麻美(mami konishi)によるソロプロジェクト。1982年7月19日東京生まれ。幼少期よりクラシックピアノを学び音楽大学ピアノ科を卒業。在学中よりジャズをはじめクラシック以外の音楽に夢中になる。卒業間近にアメリカへ短期間のジャズプログラムを受けに行った後、2005年9月にMINGUSSを結成。2006年に1stアルバム『プリミンガス』をリリース。この頃からマイルス・デイビスの音楽に特に心酔し始め、音楽に対する感性が変わる。2008年に『スーパーソニックサウンド』をリリース。その後からデトロイト・テクノに引き寄せられクラブ・ミュージックに傾倒。世界中で活躍し、独特の繊細で美しい音楽を生み出し続けるHIROSHI WATANABE a.k.a. KAITO氏プロデュースで、3rdアルバム"Night of the Vision"を自身のレーベルIZIDOAより2011年10月12日に発表。このアルバムには、ジャーマン・ロックの巨匠マニュエル・ゲッチングからもコメントを寄せられる。2018年現在、サックス奏者の中村哲、新井一徳両氏を迎え次回作を制作中。

video of MINGUSS



Minguss sings for other Artist



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