2019/10/15

Mo Cara


The Farthest Desertをリリースしてから早1年ほど経ちますが、最近はもっぱら現代音楽の講義や、ピアノの特殊奏法の講義などに足繁く通い、相変わらず対位法の初歩を細く長く続けております。

何を目指しているのかというと、もちろん次の作品です。長い時間をかけて取り組みたいテーマがあるのですが、今までの方法ではどうしても微妙さが足りないと言うか、、。かと言って学んだ技法が役に立つと思っているわけでは無いのですが、何か1ミクロンでもヒントが転がっていまいか、と鉱山を掘っております。

同時に、もうそろそろリリースにまつわるイベントを考えています。日を追うごとに時間の感覚が長くなり、実現するのは早くても2020年度の予定です。リリースしたものをどのように演奏するかというのは、いつも悩みの種、そして次の段階への種であるので、ここはじっくりと、、。構想としては楽器を中心に、The Farthest Desertが新たなものに変化してゆく過程のような演奏を計画中です。

さて、私は常日頃ピアノを中東の楽器のように鳴らしたいと思っているのですが、そのきっかけとなった人物、私のヒーロー、謎に包まれた演奏家であるMichael O'sheaのトーク&演奏動画を見つけて、その実演に感動すると同時に、人物像に多少動揺しております。は・・歯が・・!そして、耳にバチを突っ込んでゲラゲラ笑ってる。。。かなり想像とは違う方でしたが、それは私の勝手というか、この映像が全てというわけでも無いので、そこはおいておいて、演奏はやはり凄い!永遠に聞いていられる。きっとO'sheaの頭の中の音が全て溶け出しているんだろうなあ、と。動画中、耳にバチを突っ込むのは冒頭と、2分33秒頃、演奏は2分54秒くらいから。

 O'sheaのオリジナルの楽器、"Mo Cara"をどのように鳴らしているのかものすごく知りたかったので、嬉しい。この手法はピアノにも使えるのでは無いかと思うのだけど、やはり弦を鉄(?)のバチで叩いたときの複雑で幽玄な響きは、ピアノにはちょっと出せないのかな。永遠に手の届かない、憧れの音があるって、良いですよね。格好良い、憧れの音楽家です。

*残念ながら動画は見られなくなってしまいました。ご想像にお任せいたします。

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