2010/11/01

Blindness and sight



以前にも書いたと思いますが私はエドワード・ホッパーが大好きで、「私の関心は壁にあたる陽光を描く事のみにある」という彼の言にも凄く共感します。私は絵こそ描けないけれども、光と影の織りなすもの、じっと目が暗闇に慣れた頃に初めてわかる陰影に良く分からない無性なロマンを抱いていて、ジェームズ・タレルに惹かれるのも当然の事でした。

特にブラインドがもの凄く好きで、NYのマンハッタンなんかにある様なオフィスビルの最上階で真夜中、ブラインド越しに夜景をたった1人でずーっと眺めると言うのが夢です。そして夜景だけでなくブラインドを通って部屋の内部に落ちる影、これが私の胸を限りなく切なくさせます。何故こんなロマンを持っているんでしょうか全く身に覚えがないんですが、不思議なものですね。でも私の原動力のひとつでもあるんですよ。

影といえば、ここ1〜2年はテクノに夢中でその勢いはとどまる所をしらず、歌詞や歌声の世界から一旦遠く離れていますが、ジョニ・ミッチェルのShadows and Lightの歌詞をひっさしぶりに開いて読んでみて、改めてびびりました。その豊潤さに。光と影、黒と白、昼と夜、正しさと過ち、残虐の神に歓喜の悪魔、あらゆる相反するものを登場させて真実をあらわそうという姿勢はずっと一貫していて尊敬する所です。

音楽においても、光も影も同時にある、ジェフ・ミルズの言う所の"unclear"な音こそが豊かな響きをつくるもので、目指すべきはそういう所かなあと思っております。でも、混沌としているものじゃなくて、秩序のあるものね。カール・セーガン曰く、宇宙をあらわす「コスモス」という言葉は「カオス」の反対の意味だそうですから。そう考えると、ジェフは本当に宇宙に近づいて行っているなと思ってしまいます、恐ろしい事に。


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