2012/02/02

role of sound




頭の努力ではなく、そうではなく、精神の鍛錬というか、精進の末の末に研ぎ澄まされて洗練されて行った様な音楽は、聞いていて頭を使わないし、どんな説明も要らない、言ってみれば「悟り」や「閃き」の様なものをもたらすと思います。その先端を行くひとり、Jeff Mills。

1月のJeffのパフォーマンスは、実に多くの「音楽」に対するJeffの考えが聴き取る事が出来て、これまでで最も大きな学びになりました。学び、と言うとカタい感じがしますか?そういうなかれ。・・ホアン・アトキンスやマニュエル・ゲッチングとはまた違って、ジェフの場合は「学び」の方がしっくりくるなあ。人間の可能な最大限のの探求の旅路、と言うか。ジェフのアルバムリリースや特別なパフォーマンスは、賢人からの便りの様です。

ジェフ・ミルズが宇宙人と(愛を込めて)言われるのはとても単純な理由で、恐らく見た目と、宇宙やSFへ対する関心の深さ、それらから深いインスピレーションを常に受けている、と言う事からだと思いますが、私からするとジェフはまさに「賢人」や「お坊さん」の様な印象。とても冷静で、知恵を求め続けている人間という感じです。ホアンの方が宇宙人的ですね。

1月のパフォーマンスはとにかく全ての音に、わきまえと言うか、、研ぎ澄まされた精神で、隣の部屋に針が落ちる音も聞き分ける様な、達人の集中力が感じられました。

私はジェフの音楽が大好きであるから、TR909を手に入れたり、YAMAHA QXでやってみようと試みたりはしましたが、Jeffの音やスタイルを真似してもダメです。彼から刺激を受けるべき部分は、「自分の音を生み出す為に途方も無い努力をする」と言う事だと思います。そして努力の仕方は自分で見つけましょう。シンプルでキビシーのです。

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