2017/10/12

recent photo session


Photo by Masafumi Sakamoto

Above is the outtake from recent photo session for the coming album. The next album will be deeply inspired by the photo book "L'EGYPTE" by Keiichi Tahara. Inspired by the light, the texture feeling of stones and sands and the timeless mood... I try to represent the mood especially  the texture of stones and sands by using saxophone sound. Please wait the release information..

次回作のために6年ぶりに写真撮影をしました。今回も、写真家は坂本正郁さん。というか私は坂本さん以外にアーティスト写真を撮って頂いたことはありません。少し、いやだいぶ近づきがたいオーラを放っていらっしゃるお方ですが、なんとなく色々と突っつきたくなる素敵な人物で、私はかなり得意(?)。メイクは、音楽高校・大学と同級生だった弘山はるえさんにお願いしました。

次回の作品(音は8割がた、完成しています…)は、そもそも砂の質感をサックスで表現したいというテーマがあるのですが、その始まりは田原圭一さんという写真家の方の"L'EGYPTE"という写真集を見たことから。

エジプトの遺跡を写した写真集なのですが、遺跡の一部をクローズアップしたものは目で石の手触りが感じられるようで、そのザラついたような感触を音にしたいと思いました。また、光と影が非常に物語を語っていて…時間が吸い込まれるような世界観があります。

この憧れの思いは未だに変わらないですし、もっと言えば今回の作品ではそれは存分に表せなかったので、また未来に再挑戦したいと思っています。それにしても、その写真集は砂を撮影したわけではないのに、いつの間にか私の中で砂に変換されてしまい、それがサックスの音色につながっていったようです。頭の中のリンクって面白いですね。

完成を気長にお待ち下さると、嬉しいです。

2017/04/17

Animals of the North


現在、レコーディングを重ねながら次回の作品となる音楽を試行錯誤の構築中、やっとだいたいの姿形が見えてきて、制作方法も固まってきました。ここまで来るのに、のりしろ部分含めて6年はかかっているな…千里の道も一歩から、完成までにどれくらいの時間がかかるかあらかじめ知ってたらやりたくなくなるってものですね。まあ普通はこんなに時間をかけるヒマな人はあまりいないと思います…いやいるかな?私はとんでもなくノロノロ作っているだけなのです。誰にも急かされないばかりか、むしろ「ゆっくり作りたまえ」と言われる事しかないので、さらに遅さに磨きがかかります。娘も小さい事だし。

遅い事にはそれなりにいい事もあるのですが、今は早く完成させたい!…というのは、心が少しずつさらに次の作品のテーマに向かっているからです。この、心に未来を感じる次なるテーマが浮かんだ時こそが、一番楽しい。

テーマについて。それは、かなり雑な言い方をすると「動物の移動」です。わくわくするでしょう(しない?)。特にカリブーの移動に惹かれていて、これはもうずばり星野道夫さんの影響です。音楽家としてこのテーマをどう形にするか、考えるだけでもゾクゾクします。(しない?)…とはいえ目ぼしい手がかりはありません。ひとまず極北の動物に関する本を読んだり、そういう記事を集めたりしています。

「低く唸るようなカリブーの鳴き声が聞こえてきた。
カチカチカチカチと奇妙な足音も近づいてきた。
それはカリブーの足首の腱の鳴る音だった。
私たちは河原に伏せながら、そのかすかな音に耳をすませていた。
不思議な足音はどんどんと迫り、
カリブーは一列となって私たちのすぐ隣を通り過ぎていった。
自然の気配を何一つ乱さなかった快感があった。
私たちの姿だけが消え、
人間のいない世界に流れる秘かな自然のリズムを垣間見たような気がしていた」

星野道夫

この文章に全てが詰まっています。やっぱりもう、音楽にする必要ないや。

そういうわけで、今現在制作中の作品も、今年中か来年半ばまでには手を離れるかなと思っています。そう、私の中の「早い」は1年後なのです。

2016/10/09

beginning of the next


先日、次回の作品へ向けてのレコーディングを開始しました。

出産後1年2年は音楽のことを考える余裕もありませんでした(シンセ類やAbleton Liveの操作方法もすっかり忘れていたほどです)が、ここ1年はしぶといというかなんというか、出産直前に温めていたアイディアが消えることなく再び浮かび上がり、しかも程よく熟成されていて形に出来そうな兆しが見えてきたので、少しずつ下書きを溜め込んでいました。

今回はサックスの音、それに感じる質感やイメージを軸に声やピアノやその他の音色を使って作品を作ろうと思い、以前リリース後のライブで何度もご一緒させて頂いたサックス奏者の中村哲さんと新井一徳さんの音を素材として録ることから始めました。最終地点までどのようにいくか、その過程は手探りです。

Jeff Millsは、より多くの作品を早く作るためには「システム」が重要だと言っていました。その言葉に、素直にショック!自分に足りないものが何なのかといえばシステムそのものではないかと初めて気づき、もう多作に憧れるのは止めようと思いました。諦めは良い方です。私の音楽作りの過程はシステムも雛形もなく、想像だけを頼りにゼロから始めているので、毎回途方もない時間がかかります。本当にそれが嫌で嫌で・・・(笑)今回の録音過程で、少しでも自分のシステムが出来上がればと思います。

また、今回は発表する際に音楽の域だけではなく他分野の方と協力出来たらと考えています。こちらの方はまだ歩みだしてはいませんが、音がもっと形作られて来たら始めて行くつもりです。

それにしても、先日録音したサックスの音は私にとっては膨大な情報量!!これをどうするのだ。いくつか方法は考えていますが、、まあ誰にも急かされていないので、慌てずにやります。次回のレコーディング、年内に出来るかな・・・。

2016/07/08

lunuganga


今最も惹かれる場所、今すぐ行きたいところはと聞かれたら迷わずスリランカ、と答える。(以前はアラスカと答えていた。もちろん、アラスカは今でも行きたい。)もっと言えば、熱帯建築家ジェフリー・バワのホテルへ行きたい。そもそもは、BSか何かでジェフリー・バワの建築を柴咲コウが訪れるという短い番組を見て、そのインド洋を臨む「ジェットウィング・ライトハウスホテル」の激しさに度肝を抜かれてしまったのがきっかけだ。


こちらがそのホテルの代表的な景色なのだが、番組の中ではちょうどこの場所の収録の時に天気が悪かったようで、物凄く海が荒れていた。風が吹き荒れ、空は灰色で、海も灰色。でもそれが感動的なまでにエネルギーを放っていて、ホテルの洗練された空間との対比が最高に格好良かった。しかしどの本を見ても、この場所は上のように青い海をバックにした写真しか探すことができない。いずれここに行く時は、ぜひ海に荒れていてほしい。

一番上の写真は、「ルヌガンガ」というバワが作った理想郷。バワの邸宅でもあり、泊まることも可能。特にバワ建築に泊まる事に欲望はないが(むしろ、自分のスーツケースをあの素敵な空間に広げたいとは思わない)自然を「取り込む」と言うより、そこに巨大な岩があったらそのままにして周りに廊下を作ってしまうような豪快さを体感してみたいと思う。

結局、岩や樹木や空、海の美しさ、強さに対抗しうるものはないのでは、と思う。どのような建築も。それらをどう縁取るのか、どう動くのか、そしてそれらから身を守る小さな空間をどう造作するのか、という事なのでは。そういう考えを巡らせる事は、音楽を構成する上でとても重要だと思う。

それよりなにより、「ルヌガンガ」という響き、美しい。湿気と静寂を帯びたこの言葉の音楽を作りたい。

2016/02/28

Caribou

Photo by Michio Hoshino
 
星野道夫氏の写真集を見ていた時、カリブーの親子の写真が目に止まった。様々な色と生命に溢れきっている大地にすわり込み、遠くの何かを見ている写真だった。人が住む世界とはかけ離れている大自然の中、カリブーはそれを美しいとも素晴らしいとも思うこと無く、ただ息づいている。誰がこのカリブーの名前を知っているのだろう。他のカリブーが?この写真が撮られたあと、この母カリブーは子供とともにどこへ去っていき、今は生きているのだろうか。きっと生きてはいないだろう。

ふと、「このカリブーは私だ。」と思った。このカリブーの様に生きていたい、と言う事に近いのだと思うけれど、少し違う。憧れるような気持ちでは無いようだ。この、目も眩む様な大自然の中で、生命として在り、消えていく名も無き生き物と私の間に、何の違いがあるだろうと思ったのだ。特に哲学的に考え込んでいる最中ではなく、娘がバギーの上で寝てしまったために時間が出来たので、図書館に立ち寄ってパラパラと写真集を見ていた時にふと感じた事だ。

このカリブーと同じだ、と思うことはとても自分を安心させる。とても心地が良い。 誰の目に止まっても止まらなくてもいいのだ、名前さえ無くてもいいのだ、でも意志を持ってやってきて、やがて去っていく。

岡潔氏の、「春のスミレはただスミレらしく咲いているだけでいいと思っている。咲くことがどんなによいことであろうとなかろうと、それはスミレのあずかり知らないことだ。」と言う言葉がわかった気がした。 

2015/12/29

berlin 2015

2015年も残すところ数日。しかし今年は今までに増して年を越す事に対しての感慨がない。私にとって新年とは、冬至を過ぎた頃に始まるという感覚がある。その日を境に徐々に日が伸び夏至に向かっていく感じは、実にパワフルでとても好きだ。まだまだ冬真っ盛りではあるのだけれど、確実に夏に向かっている、未来に向かう感じがする。

今年一番の出来事は間違いなく、娘とドイツを訪れ、マニュエル・ゲッチング氏のお宅にてワインと会話を楽しんだ事。そしてダルムシュタットで行われた友人の結婚パーティーに行った事。これにつきる。

2歳3ヶ月の娘との海外遠征はもちろん不安ではあったけれど、予想をはるかに超えて楽しい旅だった。まるで我が街を行くようにベルリンの街をずんずんと歩いて行く娘の頼もしい事。彼女にとっては、ベルリンだろうが東京だろうがそう変わらないはず。むしろ、私の心の高揚に反応していたのかもしれない。とにかく娘は楽しそうだった。 
 
 

マニュエルとの再会。この日の夜にルッツ・ウルブリッヒとのリハーサルがあり、数日後にはオランダでの公演を控えていた忙しい最中に自宅に招いてくださった。近々引っ越すので散らかっていてごめんねと言っていたけれど、そんなのは気にならないほどドカンと大きいアルトバウ(古いアパート。築100年近いのでは?)。白黒映画で見るようなふるーーーいエレベーターで5階へ。玄関入るとすぐに大きいソファ。本と書類が天井まであふれていると言う感じで雑然としているのだけれど、そこで音楽を演奏し、考え、生活している、根のおりた落ち着きが心地よかった。あと2つアパートの部屋を持っているそうなので、おそらくここはコンピューターベースのスタジオなのだと思う。写真を見れば分かる様に、とてもシンプルなシステムでやっているんだよと言っていた。奥さまで映画監督のイローナと3人でテーブルを囲み、少しの、夢の様な時間を過ごした。


娘は、ベルリンがお気に入りの様だ。知った道を行くがごとく、私の先をどんどん歩いていった。


ウエストサイドギャラリーは、4年前来た時に比べて落書きが深刻な状態だった。写真の彼らは、黙々と落書きを消す作業をしていた。


ベルリン。ベルリンの事を思うと、創意や挑戦の空気で胸がいっぱいになる。今すぐにでもまた行きたい。

娘とはどこにでも行きたい所に行こうと思う。彼女の為になるとか、情操教育とか、そういう気持ちは全くなく、むしろ私のワガママにすまないが付いてきてくれと言う感じ。彼女はまだ小さいから私についてくるしかないのだ。来年もまたどこかに行こうと思う。

2015/11/18

No Journey's End

 

数年前、DJ/プロデューサーの白石隆之さんから紹介されて知ったMichael O'sheaの音楽には、最初の一音を聞いてもうぞっこん惚れ込んでしまった。もちろん今も私のヒーローだ。それはあらゆる意味でなのだけれど・・・。

しかし惚れ込んだはいいが、情報が少ない。呼び方もマイケルは良いとして、オシェアなのだかオシェイなのだか、それすらわからない。どうやらこの1枚のアルバムしかリリースされていないようだ。

その後、彼の音色に触発されて中東の音楽への興味をどんどん掘り下げて行った。図書館である中東音楽に関しての本を手にした時、偶然にもmichael o'sheaの事が半ページほど書かれていた。その本の題名は完全に忘れてしまったけれど、マイケルが「アイルランド生まれ」で「警察官の息子」だったこと、そして大学だか高校だかを中退して、自作の楽器を使いストリートミュージシャンをしていたことなどが書かれていた。

自作の楽器!そしてこのアラブな音色にそぐわない、ビシッと決まったスーツ姿。1枚しかリリースされていないアルバム。なによりも、ストリートミュージシャンであること。その全ての点に私は孤高の音楽家像を重ね、心底、惚れ直したのである。

未だにこのアルバムを手にできていないが、画像検索をするとアルバムに書かれているライナーノーツのようなものを見ることが出来る。そしてそこに書かれていることは、本に書かれていた内容そのままだったのだ。やはりこのライナーノーツしか情報源がないのだな・・・それはまあ良いとして、このマイケル、かなりの変わり者。何がって、、その職業経験の幅広さ。ざっと意味のわかる範囲で、彫刻家・デザイナー・俳優・ソーシャルワーカー・工場労働者・セールスマン・発明家・皮職人・浮浪者・ヒッピー・旅人・音楽家・楽器製作・・・などなど。あとはよく分からないものもある。しかしマイケル自身は、この事に関して特に知ってほしいとも思っていないようだ。

マイケルが演奏している楽器は、彼自作のもので、少なくとも3つの楽器の組み合わせでできている”Mo Cara"というものだそうだ。ダルシマー、そしてアルジェリアの音楽家の使用していたZelochord(これが何の事なのか謎。)、Black Hole Space Echo Boxという自作の楽器、そしてアンプを搭載。詳しく書かれているわりに楽器の全貌が依然謎なのだけれど、マイケルは自分が旅する事を助けてくれた沢山の人々もこの楽器に満足している事を、嬉しく思っているようだ。「世界を旅して周り、人々に出会う事によって生まれた楽器」にふさわしい、混沌とした平和な楽器だ。

Mo Caraは、彼自身が本当に求めいていた音を出すものなのだと思う。どういう経緯でこのアルバムが録音されたのかはよく分からないけれど、彼の音楽は本当に音色が素晴らしく、それを永遠に聞いていたいと思うほど完全なものだ。

多彩な音色を選び組み合わせ、リズムやハーモニーを構築していく方法に対して、一つの音色だけで世界を作ってしまう方法、どちらが上でも下でもないが、私自身は後者に憧れる。遊牧民の素朴な歌のようで。雨の音をずっと聞いていたい、日が沈むのをずっと眺めていたい、そういうものと同じ音なのだ。

※michael o'sheaについてはこちらにさらに詳しいバイオグラフィを発見
※一部訳し間違えていたので、多少書き直しました

2015/08/25

faith

 PHOTO: Kiyoshi Yagi

その人の話しを聞いたとき、また読んだ時に、霊感が刺激されて途端にバッと目の前が開ける様な人々が居ます。音楽家に限らず・・むしろ随分長い事、音楽家ではない人々の話しや考えに触発されて来ています。レヴィ・ストロース、川田順造、堀文子、海童道祖、メビウス、ジェームズ・タレル、セシル・バルモンド、クリシュナ・ムルティ、野口晴哉・・

そしてごく最近では、写真家の八木清さん、水越武さんです。

もう半年以上前の事になりますが、1月末、Photo Gallery Internationalでの写真展「Silat Naalagaq〜世界に耳を澄ます」に合わせて開催された、八木清×水越武 トークセッションへ、とにかくこれは絶対に行かなければならぬ!と嬉々として行って来ました八木清さんの写真や文章に惹かれていたのですが、水越氏の事は恥ずかしながら良く存じ上げないまましかし何かこのトークイベントにはビビッとくるものがあり、即予約をして娘を実家に預ける計画を立て・・当日は夜の旧海岸通を行きも帰りも急ぎ足で駆け抜けました

その小さなギャラリーで繰り広げられていた会話は、思った通り相当に刺激される内容で、半年経った今でも言葉にするにしきれない新たな指標を与えてくれました。

特に、人間の測る事の出来い範囲においての「空間時間・秩序」の感覚を、お2人の実体験を通した言葉から感じる事が出来た事が、素晴らしかったです。

私の「時」や「空間」の感覚は、限られた範囲でのものでしかない。知り得もしない、足も踏み入れられない様な場所においては、その場所に合った時間が流れ、生き物は秩序を持って空間を移動している。そう言う事を想像すると、心が震えました。・・・私自身の時も空間も、もしかしたら別の姿を持っているのかもしれません。

いつか、八木さんや水越さんの見たものを見てみたいと、心から思います。貧弱な現代人としては技術も体力も覚悟も必要ですが・・・そこへ行って初めて知る時間の感覚を、感じたい、そしてそれをやはり音楽に注ぎたいと思います。

水越さんの「写真の構図は、リズム、そして緊張感です」「迷ったら、省く」と言う言葉には、シブい!!!!と叫びたかった・・・!マイルスの「吹く事がなかったら、黙れ」と、重なりました。


2015/08/02

primitive eyes


私の中学生の頃の夢は、「野生動物と生きながら作曲をして生きる事」だった。きっかけは、アフリカに住む獣医の女性が書いた随筆を読み、彼女が野生動物たちと交流しながら生活するさまに心底憧れたからだ。まあ単純といえば単純、いったい野生動物と生きながら曲を作る人物の仕事は何??と謎の多いものだが…当時の私の言いたい事はもの凄く良く理解できる上に、今でもその夢の根本は生き続けている。いや、むしろ近年ますますその根本が問い直されている、エッセンス満載の素敵な夢だ!我ながら。

さて、そんな事を思いながら最近前髪を切り過ぎた娘の髪型を見ていて思い出したのが、『奇跡の少女ティッピ』だ。前述したような夢を持つくらいの私、このティッピの事が昔から大好きだ。ヒョウ、シマウマ、象、ダチョウ、トカゲ、カエル…様々な野生動物とまるでディズニー映画の主人公のように話をし戯れあい、さらにサン族やヒンバ族とも親しく深く交流したフランス人の少女。彼女の両親が写真家というだけあって、ティッピと動物の写真は本当に儚く美しいものばかりだ。

幼い頃から野生動物に囲まれて育ったからといって、誰もが彼女の様になれた訳では無いのだろうと思う。様々な条件が重なってはじめて、ティッピと動物の友との夢の様な関わり合いが生まれたのだろうな。ティッピの生活は都会で生きる人々にとっては非現実的でロマンのある話題だったのだろうけれど、当のティッピにとってはただただ普通で幸せな事だったのだと思う。

私の娘は日本で普通に暮らしているが、当時のティッピと同じ様な目をしている。猫も犬もぬいぐるみもイラストも、 「目」や「口」のあるものはなんでも仲間だと思っている様だ。仲間というか同列というか・・・この平等な感覚は、得難い。これから社会の中でどんどんと区別されて行く感覚だ。一旦区別されて差別されていったものは、何十年もかけて智慧と経験で再びひとつにまとめていくしか無いが、今の娘くらいの年頃の子供の無邪気さは、世界中どこに生まれ育っていても、同じく「ある」ものなのだと思う。それは本来の生の平等を知らせてくれる、大人にしか気付けない大切な事だ。

初めは皆純粋だった。

それにしても、ティッピの鼻歌素敵ね。
  

2015/05/25

magma


もしかしたら、悩める時期と言えるのかもしれない。決して苦しんでいる事はなく、むしろ何が見えてくるのか時間をかけているのだけれど・・今音楽を作ろうとPCの前に腰掛けると、この作り方では今目指しているものは表せないなと分かる。もちろん最終的にはPCを使うことになるのだし、思う様な音楽は『機械』では表せない!という様な気持ちの問題ではないのだけれど。

順序や方法としてはじめからソフトウェアで組み立てていくやり方では、どうしても、言ってみれば時間が正確過ぎるので、考えたり感じる時間が測れず、逆に測られてしまう様な感覚になってしまう。

思っている事を表すのは、今の所「言葉」で行うのが一番早く効率が良いので、現在作曲(?)は専ら紙の上で、音符や言葉を使って記している。また時に自分の声で録音を残している。

なんにせよ、今もっとも掴めず、追求したいものは、あらゆるものに表れるリズム。マグマのリズム、大気のリズム、森林のリズム、動物の跳躍のリズム・・はたまた人の歩くリズム、工事のリズム、言葉のリズム・・。自分だけの独自の、というよりは、何か法則ではないけれど、最終的に人間に心地よく、地の底に隠れているリズムを感じ取りたい。

そんなに複雑な事をしたいわけではないのだけれど・・。

リズムと言えば、妊娠初期の話になるが、お腹の中の胎児(娘)の心臓が動き始めるまでの間、私は何故かリズムのない音楽しか聞きたいと思わなかった。それが数週間たち娘の心臓が動き始めた頃、私は再びリズムの喜びを思い出し、今までの様に体の根底に響く様なリズムの音楽を聞きだした。不思議だけれども、その経験でやはり音楽(リズム)は、心臓に関わっているのだなと、言葉通り腑に落ちた。

ちなみに、妊婦さんやその家族ならばわかると思うけれど、胎児の心音というのは、本当に本当に力強い音!!勿論小さな心音を拾い拡大しているわけだけれども、存在として、強い。そしてとても速い。

そんなこんな事を思いつつ、、じっくりとアルバムを作っていきたいと思っております。

2015/03/11

2015.3.28 sat. MINGUSS Live Information


久しぶりに、ライブの御知らせです。

きっと次にライブをやるのは5年後くらいかな、まさか10年後くらいかなあなんて思っていた、頭の中身・起きている時間の95%が娘で占められている私ですが、急遽ライブのお誘いがありました。ドキドキ。

おそらく2年ぶりくらい、ドキドキ。

2年間の時間は、私の中の音楽の考えにおいてはほぼ動きがないため、お断りしようかとも思いましたが・・ 堀文子さんを敬愛する身としては、「岐路に立たされた時は、未知で困難な方を選ぶ」と言うお言葉に導かれ、ライブをする事に致しました。

岐路と言うには大げさに聞こえましょうが・・。

みなさん、宜しければドキドキしにいらして下さい。

2015.3/28(sat)at Ekoda Buddy
open 15:00 / close 22:30(18時まで再入場可)

Door:2500yen / with flyer:2000yen / Adv or Facebook(※):1500yen
(小学生以下無料)

■Guest DJ
DJ KENSEI(Coffee & Cigarettes Band)
AOKI takamasa(Raster-Noton / op.disc / A.M.)
Ametsub
DJ Emerald (13complex | Synthesmic)

■Guest Live
hajimeinoue(PROGRESSIVE FOrM / SL9)
Minguss

■DJ
石丸鉄平
ヘポタイヤ
DJ 粉塵

■VJ
田中廣太郎
Seitarow Kokubo

■Live Paint
Manabou

■Photo
reiko

■movie
石井陽之

■BOOTH
茶澤音學館

■more info
http://www.buddy-tokyo.com/