PHOTO: Kiyoshi Yagi
そしてごく最近では、写真家の八木清さん、水越武さんです。
もう半年以上前の事になりますが、1月末、Photo Gallery Internationalでの写真展「Silat Naalagaq〜世界に耳を澄ます」に合わせて開催された、八木清×水越武 トークセッションへ、とにかくこれは絶対に行かなければならぬ!と嬉々として行って来ました。八木清さんの写真や文章に惹かれていたのですが、水越氏の事は恥ずかしながら良く存じ上げないまま、しかし何かこのトークイベントにはビビッとくるものがあり、即予約をして娘を実家に預ける計画を立て・・当日は夜の旧海岸通を行きも帰りも急ぎ足で駆け抜けました。
その小さなギャラリーで繰り広げられていた会話は、思った通り相当に刺激される内容で、半年経った今でも言葉にするにしきれない新たな指標を与えてくれました。
特に、人間の測る事の出来ない範囲においての「空間・時間・秩序」の感覚を、お2人の実体験を通した言葉から感じる事が出来た事が、素晴らしかったです。
私の「時」や「空間」の感覚は、限られた範囲でのものでしかない。知り得もしない、足も踏み入れられない様な場所においては、その場所に合った時間が流れ、生き物は秩序を持って空間を移動している。そう言う事を想像すると、心が震えました。・・・私自身の時も空間も、もしかしたら別の姿を持っているのかもしれません。
いつか、八木さんや水越さんの見たものを見てみたいと、心から思います。貧弱な現代人としては技術も体力も覚悟も必要ですが・・・そこへ行って初めて知る時間の感覚を、感じたい、そしてそれをやはり音楽に注ぎたいと思います。
水越さんの「写真の構図は、リズム、そして緊張感です」「迷ったら、省く」と言う言葉には、シブい!!!!と叫びたかった・・・!マイルスの「吹く事がなかったら、黙れ」と、重なりました。
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