昨夜初めてArto Lindesyのギターと歌をライブで聞きました。恐らく、多くの音楽をやっている方々や音楽に関わる仕事をしている方々がよ〜くご存知の大御所なのでしょうが、私はここ2、3日で初めて彼が今やっている音楽を知りました。
今まで聞いて知っているギターの音とは明らかに違う音や使い方でしたが、不思議とごく自然に「そういう音も出る楽器なんだな」と感じて、聞き入ってしまう。名大工が手に馴染んだ道具で木を削っている様な確かさというか、使い方を知り尽くしている凄みがありました。どうしてあの方法に行き着いたのか、興味しんしんです。
もちろん、うるさい時は凄くうるさい。ヒステリックだな〜と言う感じのうるささで、アンプの近くに居たら鼓膜破れるわ!と言う音で、コードも無く、それゆえとても複雑なハーモニーに聞こえました。リズムは一貫としてました。足踏み、ちょっとかわいい。
声がとても良く、歌うメロディは複雑で奇麗なラインでした。ブラジルで多感期を過ごしていたそうで、なるほどだからグルービーでリズムもメロディも美しい。
色々な色を使う訳ではなく、モノクロ、白から黒への無数に繋がって行く変化をもってして複雑でリッチな表現をしている所が、1つの木から美しい仏像を掘り出す彫刻家のようで、そしてジェフ・ミルズのTR909のようで。まさに最も豊かに広がる方法だなと、ものすごぉく「ガッテン!ガッテン!」という気分になりました。居ても立っても居られないですよ。
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