先日、東京芸術大学の千住キャンパスで行われた
アートパスというイベントにふらっと行って来ました。
年に一度の学生さん達の作品発表の場であるそうだけど、
私の一番の目当ては野田努さんと中原昌也さんのトークイベント。
トークのお題は「ロックと芸術」とあって、
ただのロック好きおっさん達の「これは聴いとけ!」
的なトークだったらつまんないんだけどなと思いつつ、
ただ、野田努さんは「ブラック・マシン・ソウル」を書いた方なので
もしやデトロイトテクノに触れたりするかな・・と
淡く期待をしつつ臨みました。
話の話題は終始、大きく言えば『現在の音楽業界の在り方』と
『中原昌也さんはとにかくお金がない、それは何故か』
と言う事についてで、全くお題と違うじゃん!と思ったのだけど、
かえって興味深かったです。
すんごいビール飲んでたなあ。やってられないんだろうなあ。
中原さんの訴えはリアルで深刻な、
メジャーシーンではないアーティストの現状であって
私は、もしかしたら失礼かもしれませんけれど、勇気を持ちました。
自分のにらんだ考えと現状が、やっぱり一致していたという事において。
こうなってくると、自分が何を目標に進んで行こうとしているのか
どこへ向かおうとしているのかを、
自分にきちんと話しかけて、はっきりさせておかないと、
ただただ文句を垂れて、消耗して行くだけだなあ、と。
何よりもまず大事な事は、インスピレーションを感じて
創造的にになれる場に自分自身を置いておく事であるから。
創造的とは、大げさに響くかも知れないけれど、
河合隼雄さんも言う様に
「自分の奥さんを喜ばそう!と工夫することも、
十分クリエイティブな事」であるので、
普段の生活でいかにユーモアを持つか、希望を感じて行こうか、
と言った現実的な事であると思います。
どうしたら毎日をユーモアや希望を持って過ごせるか、
そんなのは相談されても答えられないけれども、
ひとつ私が思うには、希望は自分の外には無い。
なので、まるで誰かに操作されて自分の人生が
良くなったり悪くなったりしているような態度をとる様な事は、
絶対にするまいと思います。
いかん、クリスマスなのにお堅くなってしまった。
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