2025/03/04

r-h-y-t-h-m

Photo: Eliot Porter

 一定の音や音像が常に続いていると、やがてそれは聞こえなくなってくる。どこでそれが途切れるか、無くなるか、ということがとても大切な点で、有ったものが消えることによって周期が感じられて、それがリズムになる。複雑に書き込まれたリズムがリズムというわけではないのだと思う。ちなみに、複雑なリズムが書けない上に、読むのも超億劫だ。演奏者に計算をさせるでない(小声)。さらにちなみに、複雑なリズムを書ける人々、緻密に再現できる人々を尊敬している。

つい先日、高橋悠治さんの完全フリーのセッションを偶然聞く機会があったのだけれど、高橋さんの演奏は、リズムの塊だったように思う。常に鍵盤の上にグルーブしている何かが息づいていて、その周りで演奏されているように感じた。その中心からどれだけ離れるか、またはその中心にタッチするかの塩梅が絶妙で、グルーブの形まで見える様だった。もちろん、響きや選ぶ音、指の鍵盤への触れ方、相手との対話の距離など、すべてが達観されているものだったけれど、それに加えて一番感じたのがリズムの妙だった。

「写真」にもリズムがあるという。Eliot Porterを見た瞬間に「リズム、かくたるや」と髄で感じた。どの写真を見ても完璧に美しくバランスが取られていて、ただの石とかシダとか葉っぱなど、全体の中のそのものの、一番すばらしい時を見せてくれる。私が少しだけ自然の中に入っても、ついぞこのように見えたことがない。

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