ゴッホの「荒れ狂う藍色」、それに黄色、オレンジ、紫、複雑に重なり合った色彩は物凄い力で絵の外に飛び出さんばかりでした。療養院の庭で描かれた絵の樹には、生命が宿って豊かな葉から賛歌が鳴りわたっているようでした。狂気とは何の事を言うのでしょうか。創作にとりつかれた人は、確かに不幸に陥りやすいとは思いますが・・・。特に晩年の作品はどれもこれもが脈動して華やかで、でも確かにどこか違う世界を常に抱えて空虚があるような、、強烈に心を動かすものばかりでした。
「種をまく人、掘る人、農民の生活を描き続ける。そうすれば自然に対して何ら恥じる事は無くなる」
何度でも自分の原点、基礎に立ち返り、自分のスタイルを探求していった荒れ狂う10年間の軌跡は魅力的で物凄く惹きつけられますが、同時に踏み込みすぎるとそら恐ろしい気もします。
ジョニ・ミッチェルの「風のインディゴ」の中の「turbulent indigo」は、ゴッホについて歌われています。彼女自身も画家として影響を受けたんでしょうね。
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