「エネルギーがなくなると不安になり、以前の真似をしたくなる。けれども、やはりダメになる。」 — 堀文子
昨夜はJicooでのパフォーマンスでした。帰宅してからも、ばっちり三半規管揺れてました。来て頂いた方、本当にありがとうございました!私の直後の白石隆之さんの音は、なんとMINGUSSのネーミングの元となったジョニ・ミッチェルの「MINGUS」から私の最も好きな曲、the wolf that lives in lindseyでした。(と言いつつ、実は後からこの事実を知ったのですが・・無念)。その音の解釈に、ただただ驚きました。(これも後にプレイ・バックを聞いて知る)無念。
今回のセットも特別でした。Jicooからの風景や船の揺らぎ。人工物の塊が波の揺らぎと一体になったり離れたりしながら、機械的に進んでゆく動きのイメージを膨らませて、その上に自分の中に元々持つイメージを上塗りで重ねて行ったので、隙のない油絵の様なイメージが完成されていました。
実際、トラックを作る際には、あらゆる機材の電源を入れる前に、まずシナリオの様に物語を言葉で描きだして行きました。そうしないと、なんとなく音を出して行っても一応形になってしまう様な「お膳立て」が出来る機材達に、魂を吸い取られてもぬけの音楽になってしまいますので。
そう言う訳で、今回はまるで映画です。サックスの新井さんも私も、どこに自分たちの新しいアイディアをつぎ込めるか、その時その時、針の穴を探すように演奏していました。それでも理想というものは常に常に先を歩いていますね。
さて、次回のライブはまだ未定です。嬉しいお誘いがだいぶ先の夏あたりにありそうですが、ひとまず、ブレイクです。さあこれから何をしようか、というところです。
私は服飾化粧に関しては非常に慎ましやかなのですが、ことやりたい事となるとあれもこれも沢山あります。「貪欲で良いね」などと言われますが、それは注意力散漫な悪い癖です。半年後には30代を迎える訳ですし、ひとつずつ集中してやって、節度と品行?を保ってやって行かねば。と考えています。
まず今年にやりたいMINGUSSプロジェクトが2つあります。(この時点で、選べていないでしょ)。そのうちの1つはとてもバリエーションのある素晴らしいアイディアで、是非とも足場を固めてからとりかかりたいと思っています。もう少し具体的に進められそうになったら、少しずつ書いてゆきます。なに、別にそんなに大きな事じゃないのですが。
私は今、学びたい事が沢山あり過ぎています。音楽以外の事に、興味が尽きないのです。以前も書いたかもしれませんが、文化人類学のフィールドに、もの凄く興味が集中しています。自分が音楽を作る行為が、とてもとてもささやな事に思える様な、歴史の流れを把握したい、などと思っています。
2 件のコメント:
どうもお久しぶりです。
私が実家で暮らしていた頃、近所で真っ黒なサングラスをかけ付き添いの方と歩く老人を何度か見かけたことがあったのですが、その老人が文化人類学者の梅棹忠夫さんだったことは亡くなってから知りました。著書を読んでみたものの文化人類学のことよりこの人のキャラクターがおもろいなーと言った感想です。
新たなプロジェクト面白そうですね。でっかい廃墟でやったりするんでしょうか?MINGUSSさんの頭の中にはできあがってるんでしょうね。
私もjuke/footworkってジャンルのコンピに参加しており、別名義でメガミックスなぞしています。面白いので是非お試しください!
j6
j6兄さん
お返事遅くなりすみません!お久しぶりです。のぞいてくれているんですね、嬉しいです。梅棹忠夫さんがご近所だったとは・・・!
プロジェクトは、いくつか頭の中で妄想を膨らませています。実現させないともったいない気がするので、時間がかかってもやり遂げられたらと思っています!
兄さんのプロジェクトも気になります!チェックします。最近、遅ればせながらようやくacidの良さが琴線に触れました。まだまだ修行が足りんです!
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