先日手に入れた田原桂一さんのL'egypte du Keiichi Taharaをとても気に入っている。あまり物を買わないし入手願望の少ない私が1度見て気になって、家に帰ってもやはり気になって、2度古本屋に行ってしまうほど、魅力的だった。実は他の古本屋で、偶然気になっていた庭園美術館の展覧会図録も、田原さんの「光の彫刻」展のものだった。
写真だけでなく、彫刻やインスタレーションで光の表現を追求されているアーティストの方で、私もこのL'egypteはエジプトを題材にしているからと言うよりは、その神殿の柱と柱の間に出来る影や、クローズアップされた彫刻のザラッとした表面にあたる光の写し方に、まず心惹かれた。
アルフレッド・スティーグリッツやジョージア・オキーフに通ずるような、モノの本質を捉えて余計なものは削ぎ落としていく感覚が私にとってはとても魅力で、今後もこの田原さんの動向は要チェック極まりないと思っている。何気なく行った古本屋で心に鐘が響きわたる様なものに出会うと言うのはまず嬉しいし、やはりスタンド使いはスタンド使いとひかれあう、じゃないけど運命を感じますよね。
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