私自身は無宗教でして、逆にその気軽さからこんな風に色々調べる事が出来るのだと思いますし、そもそも真に敬虔な信仰心と言うものは、自然に対して感じるような感情なのかなと思うので、それはある意味芸術と同じだと思います。
さてそんな流れのなか、最近はチベットの仏教音楽になんとなしに惹かれており、それに関した音源や本をつまみ聞き&読みしています。・・と思った矢先に、チベット・フェスティバルなるものが今日を皮切りに護国寺にて6日まで開催と言うではありませんか!ラッキー!早速下見に行って参りました。
会場は護国寺と言うお寺で、本日は生憎の雨。私のお目当てはチベット高僧による無料の講演で、それは雨のためにテントの下で行われました。人は少なかったですが、その分本当にチベットに興味があるのであろうと思われる人々が集まり、真剣に聞き入っていました。(1人、あれ?なんでお坊さんがお客さんの中に居るのかな?と思う人がいましたが、その人はただそう言う服を着ていただけでした。顔つきも日本人とそう変わらないし、紛らわしいよ!)
がしかし講演自体は、高僧の方の講演と言うよりはインタビュアーの方による質問形式だったため、そうディープでは無いなと思ったのは私だけではないはず。お客さんの質問コーナーでは、結構マニアックな質問をされている方もいましたが、私は何せにわかなので、「あなたにとって祈りとは何か」など聞きたいな、と純粋に思いました。もしあの高僧の方とばったりどこかで会ったら聞こう・・
それはともかく、私にとっては彼らの眼差しや僧衣や、砂絵を描いているときにかすかに鳴る金属のあたる音、そしてお香の香り、仏教タペストリー?の物凄く深いブルーのシルクの色など、感覚として美しいと感じる所がいくつもあり、とても良かったです。
「真実」は僧院の中には無い、と言う言葉が少し実感できました。
チャムと言う仮面舞踏は最終日までに観に行かないと。