2010/09/28

Jeff Mills interview



Music Magazine 10月号のJeff Millsのインタビューがまた実に意味の深いインタビューでした。もちろん尊敬しているミュージシャンなんですが、更に、尊敬の念を深く持ちました。その真摯さに、脱帽!!着いて行けない人と、狂信的になる人といたら、私は絶対後者。

以前のサンレコのインタビューもとても意味深でかなり貴重なものだと思っていたんだけど、全く、現代のマイルスかと言う感じの、読む人に考えさせる受け答えで、きっと良き指導者にも成り得る人物なんだろうなあと思う。かの有名なマイルス・デイヴィス大学のように、ジェフ大学を拡げて行って欲しいと切実に思う!

そんな風にジェフの事ばかり考えていたら奇妙な夢を見た。
いつもの様にジェフは一糸乱れずのステージングで演奏中、パフォーマンスの一種なのかブースから出てきてステージを歩きだした。その途中、何かのミスで音楽が止まってしまい、ジェフがその失敗に絶えられずもの凄い奇声を上げて頭を抱え込んでしまう・・それで皆の「ワンモア!」の声援にも応えられないほど落ち込んで帰ってしまった、という夢でした。

さておき、Moebius作のJimi Hendrix、驚くほどカッコいい!!

2010/09/21

more jicoo + Urban Launch



先日お知らせした10月17日のクルーズDJですが、私の出るUrban Launchの方は既に完売と言う事で、残念ながら予約は終了したそうです。メインであるjicooの方はまだ大丈夫だそうですので、乗ってみたい!という方、直接ご連絡下さい。優先予約が出来ます。

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今とあるジャズ理論の学校で緩やかに学んでいて、これまでずっとチャーリー・パーカーを題材にとっているのですが、上澄みに触れる程度でも知ると、もの凄い広い世界がある事がすぐ分かる。その世界ではマイルスの音楽の響きも生まれるし、ジェフ・ミルズのリズムの中を漂う響きも生まれる。もしかしたら東洋の音楽、日本の音楽も。定規で測れない様な音の重なりやリズム、でもとても原始的で単純なもの、そういうものにいつか手が届いたらいいなあ!!

2010/09/17

jicoo + Urban Launch



「朋有り 遠方より来る また楽しからずや」論語より。論語!懐かしい。

一番楽しくて楽しくて仕方が無かった音楽高校時代の友人達と久しぶりに夕食。中東カタールのドーハで家族を持ってバイオリンを続けている子、東京で演劇を頑張っている子、東京の音楽教室でバリバリ働いている子、東京でもくもくとレコーディングを続けている子・・もう子じゃないのはごもっともなんだけれど!

楽しかった時代を一緒に過ごせた友人達は格別かな。特に全員が音楽家を目指していたので(もちろん若く、盲目的ではあったけれど)結びつきがとても強かったと思う。年月を重ねる楽しみここに有り!

10月17日の日曜日に、東京湾をクルーズする「jicoo」「Urban Launch」というクルーザーにて行われるイベント"JICOO the Flooting Bar + Urban Launch"にてDJとして、時間は短いけれど参加させて頂く事になりました。私はUrban Launchというクルーザーの方でやります。DJとしてですが、今少しずつ自分の音楽のやり方を開発していっているのでもちろん今回も自分の音楽の一環としてやるつもりです。もうイメージは固まりました。

レインボーブリッジを海から眺められるとても素敵な場所ですし、この船に住みたいくらいです。しかしもし沈んだらどうしよう、とも思うんですよ!心配性なので・・。東京湾なんて沈みたく無い!クラゲとヘドロだらけでしょう多分。

2010/09/06

metamorphose10

今回のmetamorphoseは人生で決して忘れる事の出来ない日になりました。

マニュエル・ゲッチング氏に直接お会いする事が出来て、前日のスタジオ・リハーサルも見学させて貰える機会に恵まれました。経緯や事情は奇妙なものだったのですが、マニュエルのギターテクニシャンのマルクスと言う青年の粋な計らいに寄るものです。マニュエルのコンサートは、それはとても美しく繊細で、聞いている人達を見た事の無い違う場所に連れて行けるタイプの、私の思う「音楽」そのものを自然に奏でていました。息のつく間もない感動的な出会いでしたが、結果的に自分自身の育って来た環境や、実現させたい音楽に忠実になる事を学んだ気がしています。

そしてX-102、どんなに感動したか書きたいですが、自分の記憶の中で噛み締めるしか無く、言葉にしようがありません。

ミュージシャンにとっての希望は、ビジョンが見える事と(ビジネスの意味ではなく)、本物に触れる事だと思いますが、それを感じられる事が出来た事は今の私にとって凄く大きい意味がありました。

本当に親切だったマニュエル夫妻と、見ず知らずの私にも親切にして下さったmetamorphoseのスタッフの方とマルクスにこれからもずっと感謝し続けたいです。

2010/09/02

The Power of Ten



一度でも良いので見てみたいもの。まずはジェームズ・タレルのローデン・クレーター。タレルは光の芸術家で去年知って以来すっかり虜になってしまった。そんな彼の一生涯の大作品である、クレーターを利用して作り上げた天文台がローデン・クレーター。豪傑ですよね。セスナで何ヶ月も理想のクレーターを探しまわって、ついに見つけてその土地の持ち主から何ヶ月も交渉して買い取って、何年もかけて地ならししているんだから。2012年公開と言う事なんだけれど、進み具合はどうなんだろう?全身で宇宙を感じる為の天文台だそうで、観光名所なんかになってしまったらもうダメなんだろうなあ。無人の今の姿こそ見てみたい。

もうひとつはカール・セーガンに「世界一壮大な展示」と言わしめたジョージ・エイワドという建築模型作家の製作した極めて精密で壮大な宇宙の模型The Awad Power-of-Ten Model。それがどういう物なのかと言うと、文章を抜粋すると

『まず地上の風景から始まって、視野に入るスケールが10倍ずつどんどん大きくなって行く。それにつれて我々の目の前に、地球の全景、太陽系、銀河系、そして広大な宇宙が次々と姿を現すのだ』

そんな模型をしばし想像する。インターネット上でさすがに画像の1つや2つあるんじゃないかと探したけど、さっぱり出てこない。何故かと言うとあまりにも壮大な模型のため、それを展示するスペースを提供出来る博物館が無く、梱包されて倉庫に眠っているそうなのだ。と言う事はまず、死ぬまでに見られるかどうか分からないんだなあ、と思うともう想像の方が膨らんでしまう。いつか皆の目に披露される日が来るまで、多いに想像で楽しませてもらうしかない。